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- 効率よく働いて賢く生きる風俗嬢になるために - 2月 21, 2018
私は元々水商売をしていました。
起きてからまずすることはお客様への営業。
勤務してからもお客様の相手をし、売上のためにガバガバお酒を飲み、退勤してからも寝るまでお客様へのお礼や営業、次の日は二日酔い。
実質いただいてるお給料は勤務時間である数時間だけでその数時間をキラキラしたものにするために、同伴やアフターも含めて勤務時間外労働の方が遥かに多い現実が辛かったです。
また売上を上げる為にときには枕営業もせざるを得ないですし、数時間の勤務時間の為に全ての自分の時間を犠牲にすることに嫌気がさし風俗の道へ進みました。
たまたま当時付き合っていた彼氏と別れたこともあり、心機一転としてタイミングがよかったのかもしれません。
なにも知らない世界でしたが不思議と不安はなく、どちらかというと「きっと水商売よりもお金を稼ぐことができるし、プライベートな時間も増える!」という好奇心や嬉しさの方が大きかったです。
とはいえ水商売にも業種やレベルがあるとの同じように、風俗業界にもあることくらいの知識はありました。
私はスカウトを通していないのでまずは自分がどのレベルなのか、またどの業種が合っているのかを調べることから始めました。
本番ができるのならソープや遊郭、本番が嫌ならヘルス、ソフトサービスがよければエステなど…。
そして業種とお店を決めて面接の電話をしトントン拍子に在籍が決定して、後日無事風俗嬢デビューを果たしたのです。
右も左もわからないド新人だったので1から教えてもらい(講習などはありませんでした)、風俗デビュー最初のお客様は俗に言うくそ客でしたが「こんなものなのかなー…」程度で心が折れることもなく、その後も緊張しながらもお客様の相手をして初日は終わりました。
後悔はまったくありませんでした。
風俗は基本的に日払いなのですが
月20日、7~8時間勤務
で、月収にすると水商売時代の3倍のお給料でした。
お客様のニーズに合わせた見た目を徹底して、話し方や表情を考えたりと試行錯誤の1ヶ月でしたが「水商売より精神的には楽だ!」と感じたのを覚えています。
筋肉痛になるし、肩や腕は凝るし、子宮や子宮口が痛くなったり、肉体的には風俗の方が辛いです。
日払い制のお給料の管理の仕方がわからず、貯金の仕方などなにも考えなかった新人時代は稼いだら稼いだ分だけ使う日々。
「お金の余裕は心の余裕」とも言いますが、毎日自炊もせず外食かコンビニで済ませ、交通手段もタクシーのみで無駄遣いも多かったです。
そんな日々の中で「貯金をしよう」と思ったきっかけは整形でした。
風俗嬢になったからにはお金を稼ぐことに集中しようと思い、至極当然な「可愛いければ売れる」という結論にたどり着いたのです。
可愛い系.綺麗系.ハーフ系など好みの系統はあるものの、会ったことも話したこともない相手を選ぶ際の重要点は見た目だと私は思っています。
性格や愛嬌やサービスなどはリピーターを返す上では重要ですが、それはあとからついてくるものかと。
まずは選んでもらわれなければ稼げません。
水商売時代もプチ整形と呼ばれるもたりはしていたのですが、もっと自分のパーツの短所と向き合って整形することを決意しました。
整形が目的で水商売や風俗をやってる方もいらっしゃいます。
私は「綺麗になりたい」はもちろんですが、大前提は「お金を稼ぐ為の手段」でした。
そこからは稼いでは貯めてメンテナンスをして…の繰り返しです。
あとは肌にもお金をかけました。
化粧のノリでその日のモチベーションが変わってきますし、多少崩れても肌が綺麗ならごまかせます。
毎回の化粧直しも厚塗りになったり乾燥したり、肌に負担がかかるのも避けられます。
美意識というよりはお金への執着。
この頃から無駄遣いをしなくなりダウンタイムなどで家にいることも多くなったため、少しづつですが自炊を始めるようになりました。
今ではその自炊が趣味になりました。
今は風俗も「親に借金があって~」「売られて~」と始めるような暗い世界ではなくなってきてると思います。
ただ単純に遊ぶお金欲しさで軽い気持ちで始めたり、ホストに使ったり、自分の夢の為だったり、子供の将来の為だったり。
でも《自分を売れる時間は限られていて、商品価値としては日に日に下がっていく」というのが現実です。
長く働く意思がある場合はリピーターを確保してリピーターだけで予約を埋めることもできますが、体力や免疫力の低下などは目を逸らすことはできません。
短命な風俗嬢だからこそ、目標(夢でも貯金金額でもなんでも)を決めてがっつり働いてがっぽり稼いでさっと辞める。
これが私は理想だと思います。
年々風俗業界で働く女の子は増えてきていますが、それに比べ世の中はまだまだ不景気。
不景気だからこそ多くなったのかもしれませんね。
風俗で働く女の子が増えて回転重視の「激安店」「大衆店」と呼ばれるお店にもレベルの高い女の子が在籍している反面、風俗を利用するお客様の単価はどんどん下がり質も悪くなっているのが私が知る限りの現状です。
体にも心にも負担がかかる風俗という仕事。
決して楽に稼いだお金ではないので「風俗で働いたからこそ得られたお金」で、後悔のない日々を送ってほしいです。